格子垣(壁紙)
Wallpaper "Trellis"
- デザイン:ウィリアム・モリス(小鳥はフィリップ・ウェッブ)
- 1864年
- 木版、色刷り
- 製作社:モリス・マーシャル・フォークナー商会
本作はモリスが手がけた壁紙の中で、最も早い時期にデザインされました。
モリスと妻ジェインが1860年に入居した「レッド・ハウス」の中庭には、実際にバラがからんだ格子垣があったことがJ.W.マッケイル(John William Mackail, 1859-1945) によって記述されており、それが本作のヒントの一つとなったという見方もできます。
また、格子垣は中世の装飾写本などにも認められるモチーフでした。
花と格子垣の組み合わせは、ダービーシャーのセント・ヘレンズ教会のためのステンドグラスをはじめとする、モリスや彼の仲間たちの作品にもしばしば用いられています。
画像クレジット
- The Red House ... photo (2011) ©Mineko Orisaku, ©Brain Trust Inc. Thanks to the National Trust Red House, Bexley, London.
- ウィリアム・モリス 壁紙《格子垣》1864年 ... photo ©Brain Trust Inc.
参考文献
- Parry, Linda (ed.), "William Morris", Exh. Cat. London : Victoria and Albert Museum, 1996.
- ブレーントラスト/求龍堂編、藤田治彦監修『ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡』求龍堂、2017年。
その他の作品をみる
当ホームページに掲載されている画像・写真・テキストを含むコンテンツの著作権は、一部の明記されているものを除き、株式会社ブレーントラストに帰属します。特に断り書きのある場合を除き、許可なく利用・複製・再配布・出版することを禁じます。また再利用条件が明記されている場合はそれに従ってください。