いちご泥棒(テキスタイル)
Textile "Strawberry Thief"
- デザイン:ウィリアム・モリス
- 1883年
- 木版、色刷り、インディゴ抜染、木綿
- 製作社:モリス商会
《いちご泥棒》はインディゴ抜染に赤や黄色といった藍色以外の色を取り入れた、最初のテキスタイルです。
モリスが長女のジェニーに宛てた手紙の中には、このパターンのプリントを完成させることへの不安が吐露されています。
完成のためには、各色を個別に染め、刷り、抜くという高度な技術と、比較的長い日数が必要とされ、モリス商会が扱う木綿プリントの中では最も高価なものの一つに数えられます。
その甲斐あって、モリス商会において最も人気の高いパターンの一つとなり、現在に至るまでその人気を誇り続けています。
画像クレジット
- The Red House ... photo (2011) ©Mineko Orisaku, ©Brain Trust Inc. Thanks to the National Trust Red House, Bexley, London.
- ウィリアム・モリス 内装用ファブリック《いちご泥棒》1883年 ... photo ©Brain Trust Inc.
参考文献
- Parry, Linda (ed.), "William Morris", Exh. Cat. London : Victoria and Albert Museum, 1996.
- ブレーントラスト/求龍堂編、藤田治彦監修『ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡』求龍堂、2017年。
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